交際がうまくいかない理由は「技術」じゃない

目次

〜LINEや会話術よりも、“自己一致”と“相手の理解”〜

こんにちは、エルサマアトの湯谷です。

昨日熊本に行っておりました。
旅行ではなく「引っ越し」で。

学生の時に引っ越し屋さんにアルバイトに行った経験があり、
過去にも何件か頼まれてしたことがあります。

今回は単身の方の引っ越しで2T車で行ってきましたが、いい気分転換になりました。


さて、婚活中のご相談でよく耳にするのが、
「交際が長続きしません」
「デートはできるけれど、その先に進まないんです」
という声です。

すると多くの方が、原因を「自分の話し方が下手だから」「LINEの返し方がよくなかったのかも」と考えます。
確かに、マナーや会話のコツ、適切な距離感を学ぶことは役に立ちます。
ですが、本当に交際が続かない理由はそこではありません。

婚活で大切なのは「技術」よりも、「自己一致」と「相手を理解する姿勢」です。


「会話術」では埋まらない違和感

多くの婚活本やYouTubeなどで「モテる会話術」「好かれるLINEテクニック」といった情報が発信されています。
それらを実践して一時的に「いい感じ」になれることは確かにあります。

けれど、心の中にある本音と外側の振る舞いがズレていると、やがて違和感が生じます。
たとえば、笑顔で「そうですね!」と返していても、実際は全然興味がない。
「忙しいけど大丈夫」と言いながら、本当はしんどい。

こうした「ズレ」が積み重なると、相手も無意識のうちに「何か違うな」と感じてしまうのです。

つまり、テクニックで繕うよりも、自分の気持ちと行動が一致していること(=自己一致)が信頼感につながるのです。


自己一致とはなにか

心理学でいう「自己一致」とは、自分の思い・考えと外に出す言葉や行動が合っている状態を指します。

「今日は疲れているから、無理せず30分くらいで帰りたいな」
「ちょっとその話題は苦手かもしれません」

そういう素直な気持ちを、相手を傷つけない形で伝えられる人は、結果的に信頼を得やすいのです。

逆に「いい人に思われたい」と無理に合わせ続けると、だんだん苦しくなり、交際は長続きしません。
婚活において大切なのは「無理して愛されること」ではなく、自分らしさを出して、それを受け止め合える関係を築けるかどうかです。


相手を「理解しよう」とする姿勢

もうひとつ大切なのが、「相手を理解する姿勢」です。

うまくいかない交際では、多くの場合「相手を理解する」よりも「自分をどう見せるか」に意識が偏っています。
しかし、結婚は「自分を良く見せる競技」ではなく「お互いを理解し合うプロセス」です。

「この人はどんな時に安心するんだろう」
「何を大切にしている人なんだろう」
そういう視点を持てる人は、自然と相手との会話が深まります。

会話術は「相手にどう見られるか」を整える技術ですが、理解する姿勢は「相手をどう見ているか」を問われる態度です。
この違いこそ、交際が前に進むかどうかを分けるポイントなのです。


交際が続く人の特徴

私がカウンセラーとして感じるのは、交際が順調に続いている方には、共通点があるということです。

  1. 無理をしない
    「今日はここまでで大丈夫です」と素直に言える。
  2. 相手を尊重する
    「相手には相手のペースがある」と理解して待てる。
  3. 沈黙を恐れない
    無理に盛り上げず、自然体でいられる。

これらはすべて「技術」というより「姿勢」や「心の在り方」に近いものです。
小手先の会話術よりも、誠実で一致した態度こそが、相手に安心感を与えます。


「技術が足りない」と思ってしまう背景

なぜ人は「技術」に走ってしまうのでしょうか。
それは「自分には足りないものがある」と不安に思うからです。

「自分のままでは好かれないのでは」
「もっと上手に振る舞わなきゃ」

その気持ちは痛いほど分かります。
でも、婚活は「完璧に見せる競争」ではありません。
素の自分を出しても安心できる関係を探すプロセスです。

「ありのままでは不安」という思いを抱えながらも、少しずつ自分らしさを出していく勇気が、最終的にご縁をつなぎます。


まとめ

交際がうまくいかない理由は、LINEや会話のテクニック不足ではありません。
大切なのは、

  • 自分の気持ちと行動を一致させること(自己一致)
  • 相手を理解しようとする姿勢

この2つです。

表面的な技術に頼るのではなく、「自分はどう感じているか」「相手をどう理解できるか」という内側の意識を育てていく。
それができる人こそ、結婚後も安心して歩んでいけるご縁に巡り合えるのです。

目次